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コミック・クリエイター別:ま行4
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コミック・クリエイター別:ま行4
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総員砕せよ! (講談社文庫)


水木しげる
¥ 700 通常24時間以内に発送
★★★★★

総員砕せよ! (講談社文庫)
以前に、NHKのドキュメンタリーで特攻隊で生き残った人物の証言を元に、特攻隊員の採用から突撃までその実像に迫った番組が放送されていた。そこに登場していた元兵士は特攻命令により出撃したが、戦闘機の故障により島に不時着し帰還したという経験をしていた。戦争末期の資源不足や熟練工不足により、まともに操縦できる戦闘機は少なかったようだし、それに飛び立った側も訓練不足の若者が多かった。しかし、送り出した側からすると、「名誉」という名の下に飛び立った兵士が生きて帰ってきた事実は簡単に受け入れられないし、これから飛び立とうとする兵士の士気にも関わる。ということで、特攻作戦失敗により帰還した兵士たちはそのまま再び作戦に関わらず、「なぜ帰ってきた!!」などとどやされて、秘密裏にある施設に隔離されていたという内容であった。 玉砕したはずの兵士がもし生き残っていれば、はなはだまずいというという後半の場面を読み進むにつれて、同時に上記の理不尽な場面を思い出した。そしてあとがきにあるように、場合によっては「恥」と言われかねない玉砕の生き残りは決して「卑怯」ではなく、人間としての「最後の抵抗」という言葉は、深く...

マンガ水木しげる伝―完全版 (中) (講談社漫画文庫)


水木しげる
¥ 861 通常24時間以内に発送
★★★★★

マンガ水木しげる伝―完全版...
大先生ファンとしては目新しいものではないのですが、この巻に収録されている戦争中のエピソードは面白いです。自分は、大先生が左手を失ってしまいあたりの描写がいつも頭の中に残っています。戦後の話も入り、貸本作家へなっていくくだりも興味深いものです。

マンガ水木しげる伝―完全版 (下) (講談社漫画文庫)


水木しげる
¥ 861 通常24時間以内に発送
★★★★★

マンガ水木しげる伝―完全版...
上中巻とは少し違い自伝に空想なども入ってはいるが、つげ義春、白土三平ら大作家とこんな接点があったのかとか、当時の時代が垣間見れるのがとても面白かた。巻末に、関東水木会メンバー作成の詳細年表がついています。2004年12月最新見出し付版です。さすがといった内容で、大先生好きにはたまりません。字がちょっと小さくて読みにくいのが難ですがそれでも5星で!!

完全版 水木しげる伝〈上〉戦前編 (講談社漫画文庫)


水木しげる
¥ 861 通常24時間以内に発送
★★★★★

完全版 水木しげる伝〈上〉...
非常におもしろかったです。 内容は作者が鳥取県境港市で生まれてからの幼少期、 壮絶な戦争体験、漫画家として現在までの 人生を描いた3巻の内の1巻である。 絶妙なストーリー展開や様々な独特のおもしろい画風など今の漫画にない作風。 水木しげるさんってこんなにおもしろい人間なんだと感動しました。 上・中・下の3巻あって、中では戦争体験を 話を詳しく描いている。 日本人なら1度は知っておいた方が良いと思った。 久々に良書に出会いました。買って損はないです!そんじょそこらの方よりも圧倒的な生きる力を感じます。 もはや先生が妖怪です。 もう凡人には真似でいない生き方でそれだけに力強く 暖かく、そしてなによりも深く お言葉をしみじみと感じることができます。 悩み事なんてこの漫画を読めば軽くふっとんでしまいます。 本当に偉大な方です。 ご本人がおっしゃるようにノーベル賞ものです。(本人はノーベル妖怪賞) 生き様が凄すぎて軽くバイブル的にすらなってしまします。 是非皆様一読をお薦めします。僕は『水木しげる伝』の上・中・下の中から読み出しましたので、青年期には(軍...

のんのんばあとオレ (講談社漫画文庫)


水木しげる
¥ 683 通常24時間以内に発送
★★★★★

のんのんばあとオレ (講談...
幼い頃に聞いた怪談話。 想像していたあの世のこと、幽霊のこと。 私が育った時代とはだいぶ様子が違うのだが、 どこか懐かしい気持ちを共有できる。 現代と比べると、非常に生きる努力が必要とされると感じた。 幼い友人ははしかで亡くなり、 ガキ大将は大阪へ丁稚奉公へ出される。 ガールフレンドは神戸へ売られてしまう。 そんな生活のはしばしで、妖怪との交流が生まれている。 妖怪が「オカルト」と横文字で語られてしまとずいぶん味気ない。 科学的な側面からでしか語られないのと同様である。 人々の暮らしや生き死にとセットで語られると すとんと腑に落ちた。 しげるの父の言葉が心に残った。 好きだった女の子が死んでしまい、悲しんでいるしげるに向かって 「その悲しみは宝物だ。 ええ思い出をもらったな。」 これはまぎれもない子供の世界である。しかし感動するのはやはりある程度の大人ではないかとも思われる。偏見があるとなかなか難しい漫画である。偏見の少ない大人は少ないので、さらに水木作品は難しくなっている可能性がある。 それでも「のんのんばあ」は理解されやすい作品ではある。非常に厳しい面と哲学的な面が上手...

地獄の水


水木しげる
¥ 1,995 通常24時間以内に発送

地獄の水
・・・

墓場鬼太郎 (1) (角川文庫―貸本まんが復刻版 (み18-7))


水木しげる
¥ 860 通常24時間以内に発送
★★★★★

墓場鬼太郎 (1) (角川...
私が水木しげるのまんがに出会ったのは、まだ小学校に入るかどうか、といった幼年の頃である。当時から私は、彼の怪奇・幻想の世界に遊ぶことを心から楽しんだ。貸本時代の作品にも、祖母や両親などに買ってもらった単行本でかなり多く接していた。当然、墓場鬼太郎も、である。 人生も半ばを過ぎて、体力的には明らかに下り坂、残された時間が気になるようになった。今の私がしていることは、どうやら昔の再確認であるらしく、小さい頃に親しんだあれやこれやを、財布が許す範囲で、少しずつ集めて懐かしがることが多くなったと思う。このシリーズ全6巻は水木しげるの貸本版鬼太郎がまとめて読めるとあって、そうした意味では大変好都合である。2日間で読了、やはり、懐かしかった。 作者は後年、ここで使われたアイディアの多くをリメイクしている。貸本版を過去にすべて読んでいたわけではないので、私にとって本来は「再会」ばかりではないのだが、実際にはほとんどのエピソードを知っていた。使い回しに耐えるほどよくできたエピソードが次々に現れて、知っていながら飽きることがない。とりわけ、味わいのある絵とどこかのんびりした雰囲気は、彼の独壇場であ...

墓場鬼太郎 6 貸本まんが復刻版 (6) (角川文庫 み 18-12)


水木しげる
¥ 740 通常24時間以内に発送
★★★★★

墓場鬼太郎 6 貸本まんが...
本書は佐藤プロ版「墓場鬼太郎」の「-怪奇オリンピック-アホな男」と、東考社版「墓場 鬼太郎シリーズ」の「ないしょの話」を収録しています。いずれも着想、絵柄がすばらし い、貸本時代を代表する作品です。また後者はアニメ版『墓場鬼太郎』では放映されてお らず、「幻の12話」になっています。 【アホな男】 「アホな男」は、「あの世保険」の特典として鬼太郎が配った、怪奇オリンピック招待券 が引きおこす悲喜劇をえがいた話です。鬼太郎は生活費をかせぐため、わずかな現世の掛 け金で来世の幸福を約束するという、「あの世保険」の販売を思い立ちます。保険に加入 した貧乏まんが家、水木さがるは怪奇オリンピック観戦のため、あの世へ向います。しか し現世に戻ってみると、もう一人の自分が彼の肉体を乗っ取っていました。ダマした男 と、ダマされた男、さて、どちらが「アホな男」なのか。当時貧困にあえいでいた筆者 の、現世への痛烈な皮肉に満ちた作品です。 【ないしょの話】 「ないしょの話」はニューギニア探検にくわわった天才学生、山田一郎が遭遇した悲劇 (ゲゲゲの鬼太郎「大海獣」の原案)と、一郎の帰国を待つ両親が体...

墓場鬼太郎 (2) 貸本まんが復刻版 (角川文庫)


水木しげる
¥ 820 通常24時間以内に発送
★★★★★

墓場鬼太郎 (2) 貸本ま...
ついつい手が出た第二巻。 期待を裏切ることなく、いろんなエピソードが満載。 ちゃんちゃんこの秘密が知りたい方は、ぜひこの巻を。 この本が出たこと自体は、大変喜ばしいことなのだが、 どんな人が購入しているのだろう?何でもかんでも復刻版の時代。「どうでもいい」と思う様な復刻版も数知れず!しかし、この復刻版は非常に有難い物だ。そこら辺の古本屋ではなかなかお目にかかれない貴重な漫画が復刻版となって帰ってきた!この時代の漫画はマニアのコレクターレベルで純粋に漫画そのものが読みたくても入手困難でたとえ有っても高額で買えない。先に1巻を購入し読んで非常に面白かったので今回は2〜3巻を注文した。鬼太郎の初期の頃は現在の物とはかなり違い怖い。

墓場鬼太郎 (5) (角文庫―貸本まんが復刻版 (み18-11))


水木しげる
¥ 740 通常24時間以内に発送
★★★★

墓場鬼太郎 (5) (角文...
本書は佐藤プロダクション版「墓場鬼太郎」から「おかしな奴」と「ボクは新入生」を収 録しています。 【おかしな奴】 「おかしな奴」は、資産家の青年を悩ませる、正体不明の怪物体(=おかしな奴)と鬼太 郎親子が対決する話です。鬼太郎親子は本書で「怪奇事件専門解決 墓場鬼太郎」の看板 をかかげています。『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズ、「陰摩羅鬼」の原案となった作品で す。 【ボクは新入生】 「ボクは新入生」は、ブリガドーン現象によって調布市(東京都)がお化けの国になると いう危機を、鬼太郎親子が阻止する話です。マンガ家・水木しげるが暮らす調布市にブリ ガドーン現象が発生し、お化けが出現するようになります。ブリガドーン現象とは複雑な 気象条件と地球のさまざまな物理条件がそろってはじめて現れる具象の世界です。そこは 妖怪や幽霊が暮らす世界です。ブリガドーン現象の世界的な権威である、ガモツ博士は調 布の地に怪奇大学(おばけだいがく)を開設し、本物のお化けを増やそうと企みます。そ れを阻止するため鬼太郎は怪奇大学(おばけだいがく)に入学して、ブリガドーン発生の 秘密にせまります。 この作品は『...

墓場鬼太郎 (3) (角川文庫―貸本まんが復刻版 (み18-9))


水木しげる
¥ 780 通常24時間以内に発送
★★★★★

墓場鬼太郎 (3) (角川...
本書は三洋社版「鬼太郎夜話」全4集のうち、第三集「水神様が町へやってきた」と第四 集「顔の中の敵」を収録しています。本シリーズの特色は、原本のカラー頁を再現してい ることです。 【水神様が町へやってきた】 本作は、鬼太郎が生活のために請け負いで妖怪から借金をとりたてる話です。森協とい う金貸しが三十年前、「物の怪」と「水神様」に千円を貸しました。それが利子をあわせ て一千万円にまで膨らんでいる。そこで彼らを捜し出して、借金を取り立てたい。鬼太郎 は、取立分の一割が報酬という約束で、それを請け負います。 鬼太郎は「物の怪」を捜し出すと、水神様のもとにむかいます。しかし水神様の逆鱗に ふれてしまい、水神様(肉食)は奔流となって町になだれ込みます。 なお第一、二集で活躍した、ニセ鬼太郎、吸血木の話は背後にしりぞいています。 【顔の中の敵】 「顔の中の敵」になると今度は、一人の女性をめぐる、ねずみ男と人狼とのライバル関係 に話が移ります。ねずみ男は絶体絶命の状況で、鬼太郎親子の命を救います。そして鬼太 郎は命の恩人の彼のもとで、住み込みの召使いとして働きはじめます。ねずみ男は隣...

猫楠―南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)


水木しげる
¥ 693 通常24時間以内に発送
★★★★★

猫楠―南方熊楠の生涯 (角...
南方熊楠の生涯が描かれていますが、八面六臂の 活躍ぶりや奔放さが水木しげるの妖怪の世界と 非常に適合するためか、本当にあった事と創作とが 分かちがたく編まれています。 熊楠の生涯と業績をもっと知りたくなる、 非常に面白い漫画です。水木しげるの描く人物伝シリーズの一つで長編に類する。自然科学者でありながら学歴がないばかりに国内では無名、しかし海外では「ネイチャー」誌に論文が載ったりして有名で、戦前、やはり自然科学者であられた昭和天皇のお耳に入り御進講をするというクライマックスが訪れる。 人生の大半を実家からの仕送りで生活し、好きな粘菌研究や神社合祀令に反対する運動などを行ってきた。晩年は弟と不仲になり絶縁状態、長男の発狂など決して明るいことばかりではなかったが、家の中では真っ裸で好きなことに熱中できたのは幸せだったろう。しかし、家族はたまらんかったろうなぁ〜。〜奇才、大巨人などと呼ばれる在野の大学者、熊楠。しかし、彼のなんと破天荒であったことか。中央のアカデミズムから自由であり、闊達な研究を進め、奔放に暮らす。「粘菌の中に輪廻転生を見る」という日常が、熊楠の根幹を形成しているのでしょう...

墓場鬼太郎 (4) (角川文庫―貸本まんが復刻版 (み18-10))


水木しげる
¥ 740 通常24時間以内に発送
★★★★★

墓場鬼太郎 (4) (角川...
この墓場鬼太郎では、ねずみ男と鬼太郎はほとんど同格として扱われている。 ゲゲゲのほうでは、優等生の鬼太郎だが、墓場のほうがなんだか真実味のあるような気がするのは私だけだろうか。 池田首相の所得倍増計画なんて、私の生まれる前だが、 そんな前から子供たちに愛されていたのだということは、 鬼太郎ってやっぱり偉大な存在だと再認識した。この鬼太郎・・弱いけど憎めない! 池田首相を守って、吸血鬼と戦う鬼太郎。 しかし、「リモコン下駄無し」「毛針無し」「チャンチャンコ攻撃無し」武器が全く無く 簡単に溶かされる鬼太郎・・骸骨と液体になった鬼太郎を憐れに思い、風呂敷に集めて 背負う「ねずみ男」・・独特の世界観がおもしろい!

大空戦―水木しげる戦記選集 (戦争と平和を考えるコミック)


水木しげる
¥ 1,397 通常24時間以内に発送
★★★★★

大空戦―水木しげる戦記選集...
巻頭の「ごきぶり」のみ、劇画雑誌「サンデー毎日」に掲載されたもの。講談社コミックス1991年11月初版発行「敗走記」にも収録された。 その他は、貸本の少年戦記シリーズとして描かれたものらしい。私は「台風爆弾」だけは、東考社が「桜井文庫」として600部復刻したものを所持している。だが、版型が大きく、こちらの方が迫力がある。 貸本時代のため、絵柄は少年漫画時代とはかなり違う。

コミック昭和史 (第1巻) 関東大震災~満州事変


水木しげる
¥ 560 通常24時間以内に発送
★★★★

コミック昭和史 (第1巻)...
歴史のことはよくわからず、わかるといったら太平洋戦争前後ぐらい。 そこで、水木さんが書いているということもあって買ってみました。 世の中の出来事と水木さんの話がうまい分量で書かれていて、ちょっと難しい話(世の中)の後は面白い話(水木さん)・・・といった具合で読みやすいです。 最終巻まで買うことを決めました。著者は大正11年生まれであり、本は大正12年の関東大震災から始まっており、自分が生まれた時代をマンガで描こうとするものである。第1巻の本書は昭和6年の満州事変の始まりまでを描く。昭和の出来事の紹介と自分とその家族の出来事を挿話風に同時進行に描く。庶民から見た視点が貴重。筆者は後年、全八巻の『昭和史』を「戦争で死んだ人への鎮魂を込めた自分史」だとのべています。次第にやりたい仕事がやれるようになったころ、取り組んだ作品です。ご自身にとっても思い入れのある作品のひとつであると同時に、筆者の画業を語るうえでもたいへん重要な作品となっています。本シリーズは「昭和」という時代を、大正11年生まれの筆者じしんの成長とともに、マンガで振り返っています。したがって昭和史だけではなく、作者の自伝として...

ほんまにオレはアホやろか (新潮文庫)


水木しげる
¥ 460 通常24時間以内に発送
★★★★

ほんまにオレはアホやろか ...
2008年夏、どうやら庶民には厳しい夏ですね。水木しげる先生はこの著書の中で庶民を強く励ましてくれてます。漫画が売れてなくて借金があって赤ちゃんがいて国土庁の役人がきて…「それでもぼくには自信があった。生きる、ということ、生かされる、ということに」(要約)幼年期より妖怪で楽しませていただき、長じてこんな力強い言葉にぶつかりました。 水木先生、有難うございます。冒頭から「落第の道がはじまっていた」と書いてある通り、水木先生の半生は壮絶なものだった。入学・退学のくり返しの末、鳥取の連隊に入り、決して生きては帰れないと言われた南洋の島・ラバウルに、しかも他の兵よりも三十メートルも前に立たされ敵に見つかったら先に…という状況下で必死に逃げ回り、ついに片手を失ってしまうもののその後で彼が見た美しき光景とは…。戦後になっても彼の壮絶な半生は終わらなかった。アパート経営から紙芝居、そして貸しマンガと、まさに坂道を上がったり下がったりをくり返すような生活の中でも彼はのほほんと生き続け、『ゲゲゲの鬼太郎』や『河童の三平』などの名作を生み出していった。本作のオリジナルは78年のものなので、80年代以降の...

水木サンの幸福論 (角川文庫 み 18-51)


水木しげる
¥ 620 通常24時間以内に発送
★★★★★

水木サンの幸福論 (角川文...
私は小学生の頃「少年マガジン」に連載された「ゲゲゲの鬼太郎」を読んで妖怪マニアになった。その意味で水木先生は妖怪界における師である。だが、水木先生の自伝「ほんまにワシはアホやろか」と読むと、その生き方に感動すると共に、その大人ぶりには驚かされる。本書は水木先生の人生論を纏めたもの。 水木先生は太平洋戦争に駆り出され、南の島で戦闘のため隻腕になり死線を彷徨った。しかし、そんな不遇の中でも自身の不幸を恨むより、親切にしてくれる島の人々に感謝の念を持ったと言う。回りの状況に左右されるのではなく、常に悠然とポジティブ思考で生きて行く。勿論、自分の考えを他人に押し付けたりはしない。最後に水木先生の「幸福の七ヶ条」が載っているが、その中に「なまけ者になりなさい」という箴言がある。苦労に苦労を重ねた水木先生の言葉だけに重みがある。ギスギスした現代社会の中では貴重なアドバイスだと思う。 人は各々出来る範囲の事をやれば充分で、あとは「なまけ者」になれば幸福になれると言う、水木先生の人生を反映した快著。フリーター、ニートやうつ、モラトリアムなど・・・そのように呼ばれてしまい、どうしたら良いのか、 自...

コミック昭和史〈第8巻〉―高度成長以降 (講談社文庫)


水木しげる
¥ 560 通常24時間以内に発送
★★★★★

コミック昭和史〈第8巻〉―...
最終巻です。本書では高度経済成長から昭和の終わりまでを描きます。物語の終盤、筆者がニューブリテン島へ再訪し、中古車を送りトペトロに恩返しする場面は何度読んでも感動的です。「お父さんの戦記」とはまた別の感動があります。「文庫版へのあとがき」を読むと、戦中派の一人である筆者が「昭和史」を書ききったことは、自分をも巻き込んだ「あの戦争」についてひとつの答えを出すことだったとあります。筆者の結論は「あとがき」を読んでいただきたいのですが、そのことばには積年の疑問に答えを出すことができたという、ある種の清々しさすら感じます。なお第5章「家ダニのような生活(心象風景)」、第7章「解放なき自由業(いや、不自由業)」、第11章「平凡な日々と空想」は、雑誌原稿の再利用のようです(絵柄が違うのでそう判断したのですが出所を確定できないので、あくまで推定です)。『コミック昭和史』は原稿の再利用が多く、完全な書き下ろし作品とはいえないところがあります。それにもかかわらず、本書の価値は筆者の画業を語る上で、やはり重要なシリーズだと思います。

コミック昭和史〈第6巻〉―終戦から朝鮮戦争 (講談社文庫)


水木しげる
¥ 560 通常24時間以内に発送
★★★★★

コミック昭和史〈第6巻〉―...
第6巻の本書は東条英機首相の強がりの描写から、戦争が終わり著者が復員、昭和25年朝鮮戦争が始まった頃著者の紙芝居画家の仕事も立ち行かなくなって東京に出てくるまでを描く。日本も著者もひとり立ちしようと必死の時代だった。本巻では太平洋戦争末期から敗戦をへて、朝鮮戦争までの日本と筆者を描いています。筆者は死線を一時さまよったものの奇跡的に回復し、現地民と交流を深めたのち、日本に復員します。東京では焼ビルを占拠したり、魚屋をひらく傍ら武蔵美で学びますが、募金旅行をきっかけに神戸に拠点を移し、水木荘の家主をつとめながら紙芝居を書き始めます。日本は朝鮮戦争を契機に復興に向かいますが、紙芝居はみるみる衰退。筆者は一念発起し、貸本マンガ家をめざすべく東京へ向かいます。本巻は全編書き下ろしではなく、発表した原稿を再利用している部分があります。前半部分にところどころ印刷があらいページがあるのは短編「地獄と天国」の原稿を雑誌から復刻して使用しているためです。また後半の236-248ページは「国際ギャング団」の原稿を再利用です(ちくま文庫の『奇人怪人大図鑑』に収録)。点描もほとんどを『娘に語るお父さんの戦記...

コミック昭和史 (第2巻) 満州事変~日中全面戦争


水木しげる
¥ 560 通常24時間以内に発送
★★★★★

コミック昭和史 (第2巻)...
第2巻の本書は昭和8年の参謀本部での皇道派と統制派の口論から昭和14年のノモンハン事件までを描く。万宝山事件など細かい出来事も採り上げられている。マイペースで生きる著者、「のんのんばあ」の死、ジャワに向かう父など身の回りの出来事を織り交ぜてある。本巻「満州事変〜日中全面戦争」では、本人のエピソードとして、のんのんばあの死、ひだる神、父のバタビア行き、ドーナツを食べた話などが収められています。筆者は高等小学校を卒業したのち、就職することになります。大阪の製版屋に住み込みで働きますがクビ。べつの印刷所に就職するも、これもまたクビ。両親のすすめで美術学校に通いますが、これも長続きしません(山の中で小人に遭遇したのはこのころ)。ここで筆者は一念発起し、上野の美術学校をめざすべく、中学卒業の資格をえるため園芸学校を受験。ところがたった一人だけ不合格。筆者は本巻で怪男児ぶりをいかんなく発揮しています。なお卒業してからの筆者の様子(209ページ以降)については、「落第王」という自伝マンガをリライトしています(ちくま文庫の『奇人怪人大図鑑』に所収されています)。 マンガ版日本昭和史を期待するとダメ。...